InDesignを使った京極夏彦氏スタイルでの技術書執筆のススメ…と思ったけど膨大になりすぎるので「カバーを作りやすい!」所を猛プッシュさせていただく


この記事は、技術同人誌 Advent Calendar 2022の13日目の記事です。13日の火曜日フフフ

 突然ですが、小説家の京極夏彦氏はInDesignで執筆しているというのは有名な話(2018年時)。

京極夏彦氏はここまで「読みやすさ」を追求していた 版面の細かい制御のため、InDesignで小説を執筆(1/6) | JBpress (ジェイビープレス)

 私は京極氏リスペクト…というほどの熱意ではなく「使い慣れた道具で書きたい」というくらいの理由ですが、初めて技術同人誌を書いたときからこのスタイルで執筆しています。

 InDesignでそのまま執筆することには、下記のような利点を感じています。

とはいえ「InDesignで本を書くのはいいぞ!」というのをすべて書くと膨大になりすぎてしまうので、本記事は、これらの数ある利点の中からカバー作成の便利さについてクローズアップして書いていきます。

InDesignでカバー?

 本のカバーはIllustratorでも作れますが、ページ数や紙銘柄の変更に対応しやすいのは圧倒的にInDesign。オブジェクトの移動し忘れが激減してミス低減につながっています。

 背にあたるページのサイズを自在に切り替えられるうえ、PDF書き出しで見開き設定して書き出すと折トンボも自動でつけてくれます。おかげで書籍カバーを作るのが大変楽になりました(この機能を使えば三つ折りチラシなども作れます)。

※例えばIllustratorでカバーを作成しているときに背幅変更があった場合、背幅変更→トンボ位置変更→各オブジェクト移動の3工程が必要。ページ機能がないため、表1-4にあるオブジェクトはオブジェクト個数分位置を移動しなければなりません。InDesignでは背幅の変更のみの1工程でOK(内容によっては背タイトルを調整する、表1-4にまたがっている画像のサイズ調整等は必要になる)。

手順

1.作りたい判型のドキュメントを見開きで作成。マージンは0mmにします。というのも、後工程で背幅を縮めるとき、マージンが背幅より広いとアラートが出て再設定の必要があり面倒なためです。

ページとマージンの設定
マージンが広すぎると、背にあたるページ幅を縮めるときにアラートが出る

2.[ページ]パネルのサムネイルを選択して右クリック。[ドキュメントページの移動を許可]のチェックを外します。

3.[ページ]パネル下部の[ページを挿入]ボタンをクリック。カバーに袖が付く場合は総計5ページになるまで、背だけの場合は総計3ページになるまでページを増やします

※「1.」の新規ドキュメント作成の段階で、[ページ数]にカバーに必要となる数をいれておいてもOK

4.2ページ目以降のサムネイルを選択し、1ページ目のサムネイルの隣にドラッグ&ドロップ。
[ドキュメントページの移動を許可]のチェックを外しているため、一つのスプレッドに見開き単位を無視してページを配置できます。

5.真ん中のページを[ページツール]ページツールのアイコンで選択。背に必要な幅に縮めます。作例は6mmに設定しています。

6.必要なレイアウトをして完成。

7.入稿用PDFを書き出すときは、[Adobe PDFを書き出し]ダイアログの[一般]タブの[ページ]を[すべて]に、[書き出し形式]を[見開き]にそれぞれ設定して書き出します。
トンボ付きで書き出せば、背の部分の折トンボも自動でつけてくれます。

PDFを書き出すときの設定
書き出し後。コーナートンボの他に、折りトンボもついていることがわかる
(この本は絵のストックが増えれば出します)

余談1

 InDesignは、jpgやpngへの画像書き出しの機能も悪くありません。書影の書き出しの工程までひとつのアプリでカバーできる(カバーだけに)!

【InDesign/CEP】InDesignの画像書き出しは結構優秀。画像/スニペット書き出しエクステンション「assetterEX」

余談2

 InDesignにはDICカラーなど特色と任意のプロセスカラー(特色同士の掛け合わせでも可)を混ぜたスウォッチを作る[混合インキスウォッチ]という機能があります。下記の利点があり、2色刷りの印刷物を作るときに非常に助かっています。これだからInDesignはやめられないぜフヒヒ

2023のよそいち

 2022年は絵を描いていてSkebやpixivリクエスト、Boothなど絵で目標にしていた額のマネーをいただけたのでもっと腕を磨きそのレシオを増やしていきたい所存です。

 これまでアートからエスケープ※していましたが、昨今生まれたAIの画像生成技術が非常にストロングでパワフルなので、古今東西のアートから技術のみならず「情念」を会得して対抗せねばと感じています。AIをオペレートする場合でもそれは役には立つことでしょう。

※今年ちょっと勉強して好きになったアーティストは東山魁夷、カミーユ・コロー、ウィリアム・ターナーですフヒヒ

 技術書同人に関してはもう出せるネタがないので気が向いたらということになってしまいそうです。よくよく考えると私が持っているのはスキルであってテクノロジーではないしな(ヽ´ω`)

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 今の所、14日以降の記事は登録されていないようです。クリスマスまでまだ日があります。技術同人誌に関する記事を書いてみないかそこのYOU!

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