【Photoshop】レイヤーカンプと[タイムライン]パネルで作るメイキングGIF


これは、Adobe Photoshop Advent Calendar 2018の24日めの記事です。

Photoshopには「レイヤーの表示状態を保存して、いつでも呼び出せるようにする」「レイヤーカンプ」という機能があります。

この機能は、「何らかのパーツが表示/非表示のバリエーションが必要」「色違い」「補正状態の比較」など、複数パターンを作る、あるいは比較するときに重宝します。

「レイヤーカンプ」の使用例。服装の違いをワンクリックで呼び出せるように設定している
「レイヤーカンプ」の使用例。服装の違いをワンクリックで呼び出せるように設定している

 ところで、イラストを描くときに「どう描いたのか」の作業工程を残すことがあります。最近ではスクリーンキャストを撮影するのも配信するのも簡単になっていて、全部録画する人も少なくないでしょう。

 ある程度進んでから「やべっ撮り忘れた」や、「いやずっと動画撮ってるとマシン重くなるし…」という場合、「レイヤーカンプ」と「タイムライン」パネルを使って、作業工程やメイキングをGIFアニメーションで作れます。

レイヤーカンプの登録

1-1:見せておきたいレイヤーを表示、隠したいレイヤーを非表示にしておき(①)、[レイヤーカンプ]パネルメニューの[新規レイヤーカンプ]を選択(②)。

レイヤーの表示状態を決め、レイヤーカンプを作る
レイヤーの表示状態を決め、レイヤーカンプを作る

1-2:[新規レイヤーカンプ]ダイアログが表示されます。作例では表示状態を切り替えればいいので、[レイヤーに適用]の[表示/非表示]にチェックを入れて登録します」。

[レイヤーに適用]の[表示/非表示]にチェック
[レイヤーに適用]の[表示/非表示]にチェック

1-3:ある程度進んだら新たに登録し、完成までいくつかレイヤーカンプを増やしていきます

進んだら新たにレイヤーカンプを追加
進んだら新たにレイヤーカンプを追加

※完成してからレイヤーの表示状態を切り替えてレイヤーカンプを登録していくこともできます。ただ、その場合は「工程を覚えておく必要がある」「非表示にしたいものが残ってしまった」など、人によっては登録しながら進めていくより面倒かもしれません。

2.[タイムライン]パネルでGIFアニメ用フレームを作る

2-1:完成までのレイヤーカンプを揃えられたら、[タイムライン]パネルの中心にあるメニューから[フレームアニメーションを作成]を選択。

[タイムライン]パネルの中心にあるメニューから[フレームアニメーションを作成]を選択
[タイムライン]パネルの中心にあるメニューから[フレームアニメーションを作成]を選択

2-2:作例のレイヤーカンプ個数は11([最後のドキュメント状態]は含めない)なので、[新規フレームを作成]をクリックして、11フレーム作り、フレーム1のときにはレイヤーカンプの1つ目、フレーム2のときにはレイヤーカンプの2つ目…という感じに、レイヤーカンプの表示をフレームごとに切り替えます。

作例のレイヤーカンプ個数は11
作例のレイヤーカンプ個数は11
[新規フレームを作成]をクリックしてフレームをレイヤーカンプの数だけ作成
[新規フレームを作成]をクリックしてフレームをレイヤーカンプの数だけ作成

2-3:1フレームごとの表示時間を設定します。あまり短い時間設定だと一瞬で流れてしまうので、全フレームに[1.0秒]を設定。

1フレームごとの表示時間を設定
1フレームごとの表示時間を設定

2-4:時間設定を納得いく設定にできたら、[ファイル]メニューの[書き出し]から[Web用に保存(従来)]からGIFで保存します。

[Web用に保存(従来)]からGIFで保存
[Web用に保存(従来)]からGIFで保存
保存ダイアログ
保存ダイアログ

Photoshop 2015から、アートボードが実装されています。この機能を使ったドキュメントでそのまま[Web用に保存(従来)]を使うと、アートボードごとではなくドキュメントごと書き出されてしまうので、ちょっと回り道が必要です。

GIFアニメ

書き出したGIFアニメ
               

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