InDesignやIllustratorに配置したグレースケール画像になぜ色がつかない?
- 2022年6月20日 22:00
- tips
- Illustrator, InDesign, Photoshop, グレースケール画像
グレースケール、モノクロ2階調の画像は、InDesignやIllustrator上で着色できます。しかし、[背景]レイヤーを使っていないファイルの場合それができません。画像の扱いが「透明グレースケール」となるためです※。

※モノクロ2階調画像の場合は、白と黒のみなので透明部分は発生しません。そのかわり、レイアウトソフト上で塗りを設定すると白い部分が透過に、黒い部分には指定した色がつきます。

グレースケール画像に着色できない、色が変わらないといった場合、該当の画像ファイルをPhotoshopで開いてみましょう。
透明グレースケールのファイルでは、[背景]レイヤーが使われていません。例えば、「レイヤー」パネルの表示が[レイヤー1]のように表示されています。
![透明グレースケールのファイルは、[背景レイヤー]が設定されていない](https://sksksketch.net/wp-content/uploads/20210531-888.png)
通常のグレースケール画像にするには、メニューバーの「レイヤー→新規→レイヤーから背景へ」か、「レイヤー→画像を統合」を選択し、「背景」レイヤーを使用した状態にすれば、着色できるグレースケール画像になります※。
※レイヤー名を「背景」としただけでは正しく動作しません


透明グレースケールの怖いところ
「透明グレースケール」の画像は、色をつけたときに見た目上変化がなくても、カラーの設定は持っているので、うっかり通常のグレースケール画像に差し替えると、色が変わってしまいます。InDesign上では、透明グレースケールpsd→通常グレースケールのtiff/psdに差し替えるとき、Illustrator上では、透明グレースケールtiff/psd→通常グレースケールtiff/psdに差し替えるときに注意が必要です。

グレースケール画像の着色可否
| ファイル形式 | InDesign | Illustrator |
|---|---|---|
| .psd(グレースケール) | 着色できる (白い部分は透過される) | 着色できる (白い部分は透過される) |
| .psd(透明グレースケール) | 着色できない | 着色できない |
| .tiff | 保存オプションで[透明を保持]にチェックを入れなければ着色できる | 透明なtiffは保存オプションがどうだろうと着色できない |
| モノクロ2階調 | 着色できる (白い部分は透過される) | 着色できる (白い部分は透過される) |
追加調査もろもろ
- InDesignの「オブジェクトレイヤーオプション]を使えば透過した状態でグレースケールに色つけられるんじゃないかと思ったんですが、tiffでは「オブジェクトレイヤーオプション]が効きませんでした。
- Illustratorではいかなる保存オプションをしようと、[背景]レイヤーを使っていないファイルは透明あつかいで、着色できませんでした。
InDesignとIllustratorとではtiffの中身や保存オプションによって動作が異なるので、気をつけないと怖いですね。