【InDesign】テキスト変数の用途―見出しと柱のテキストが連動
テキスト変数とは「段落スタイルや文字スタイルの適用されている内容などと、変数を挿入した部分の文言を連動する」機能。内容の修正と連動してくれるので、修正漏れを減らす事ができます。
使用例として最も多いと想定されるのは、下図のような「見出しの内容がそのまま柱の内容になる」ドキュメントです。

基本手順
1.柱に変数を挿入するには、マスターページのテキストフレームにカーソルを置いた後、[書式→テキスト変数→変数を挿入]を選択。作例では、[ランニングヘッド・柱]を選択しています。カーソルを置いた箇所に<ランニングヘッド・柱>が挿入されます。


2.[書式]→[テキスト変数]→[変数を管理…]から、[テキスト変数]のダイアログを表示。変数の詳細な設定をしていきます。

3.段落スタイル[h1]を設定したテキストを参照したいので、[ランニングヘッド・柱(段落スタイル)→スタイル→h1]を選択。他、必要な設定は下記に。
- 名前:ランニングヘッド・柱
- 種類:ランニングヘッド・柱(段落スタイル)
- スタイル:h1
- 使用:ページの先頭

デフォルトのままだと、参照元の段落スタイルが[基本段落]ですから、そのまま挿入するとドキュメントページ上では空白、または意図しない結果になってしまいます。
柱のあるページに該当のスタイルが無い場合は、前のページのスタイルまでさかのぼって拾ってきます。
4.ドキュメントページに戻ると、段落スタイル[h1]が適用されている文言が柱にも入力されていることがわかります。
![段落スタイル[h1]が適用されている文言が柱にも入力されている](https://sksksketch.net/wp-content/uploads/indd-textvariable-ss06.png)
見出しの文言を「重ねがけもできるが、原則ANDの表示切り替えだけ」に変更すると、柱にも変更が反映されます。しかしすぐには反映されないため、[Opt+Cmd+/]の[ストーリーを再計算]でテキストをリフレッシュ、または画面をスクロールしましょう。

応用
先行テキストと後続テキスト
変数の前後を任意のテキストで区切ることができます。
例えば先行テキストまたは後続テキスト「|」に入力しておけば、節と項を区切って表記できます。
![[先行テキスト]で区切る例](https://sksksketch.net/wp-content/uploads/indd-textvariable-ss08.png)
最終ページ番号
「現在のページ/最終ページ」のような形式のノンブルを振りたいときに使えます。スライドを作るときに便利です。

セクションマーカーとの違い
似た機能にセクションマーカーがあります。こちらも柱の内容を可変する機能ですが、内容の修正に応じて連動してくれるものではありません。「1ページ目から10ページ目にはAの内容を」「11ページ目からはBの内容」という具合に、もう少しざっくりと柱を可変するものです。
例えば、「部」「章」のように区切りが大きい部分には「セクションマーカー」を、「節」のように章の中で何度も登場し、ページごとに内容や順序が頻繁に変わる箇所には「テキスト変数」、という具合に使い分けると良いでしょう。

小ネタ1:強制改行との関係
過去のバージョン(2022とかそのあたりまで)では、テキスト変数の参照元の文字区切りが悪くて強制改行を入れると、テキスト変数部分に謎のスペースができてしまいます。この現象は「改行したい箇所に[分割禁止]を設定する」で回避できます。
ちなみに、2024からはテキスト変数参照元文字列に強制改行を入れても、謎のスペースは発生しません。サンキュー

小ネタ2:新規作成時のちょっとした時短
変数は新規作成するとき、任意の変数を選択した状態で新規作成すると、設定を引き継いで新規作成されます。少しだけ、変数の設定が楽になるかもしれません。